DKエルダーシステムについて

産学共同研究によるエビデンス

東北福祉大学との共同研究

DKエルダーシステムを活用したグループワークをカラオケルームで実施すると、
これまで以上に参加者の心理変化で高い効果が見られます。

調査内容

~カラオケルームの社会資源化に向けた調査研究~

稼働率の低い時間帯(昼間)のカラオケルームを高齢者の健康増進・介護予防の場として有効に活用される可能性に関する調査を実施いたしました。自治体関係及び協力者と地域住民に対し、カラオケルームは健康増進・介護予防の場として、活用される可能性があると思うか、調査を実施。

調査協力

地域住民

  • 研究教室参加者
  • 介護予防自主グループに所属している方々

自治体関係及び協力者

  • 自治体所属の保健師及び地域包括支援センター職員 
  • 介護予防運動サポーター

結果

カラオケルームは社会資源として活用される可能性があると思うか

カラオケルームにおける健康教室について、実際に参加される地域住民はニーズを持っているという結果に対し、自治体関係及び協力者は「高齢者がカラオケルームを活用するイメージができない」等の理由により、消極的な意見が多くなっています。今後の課題として、カラオケルームにおける健康教室の事例の創出、認知普及が課題であると考えます。

プログラムの有効性

参加者の心理状態と健康教室満足度アンケート調査結果

毎回のグループワーク前後には、被験者の心理状況と教室満足度評価として、気分調査で広く引用されている二次元気分尺度を実施いたしました。

全15回のプログラム実施前後のほぼ全ての回で「活性度」「安定度」「快適度」がグループワーク前と比較し、グループワーク後に有意に向上しました。特に「安定度」においては、全ての回で有意に向上しました。

DKエルダーシステムを導入したグループワークを、
カラオケルームにて展開することで、更なる成果が見られる結果となりました。

診断実施

SRI脳番地診断結果

DKエ脳の活動性評価として株式会社脳の学校(東京都港 代表取締役兼社長 加藤俊徳)が開発したSRI脳番地診断を実施しました。

診断実施

SRI脳番地診断結果(Self Reporting Imagingの略)脳番地診断とは?

問診票や課題に回答し、同社のもつデータに基づいて、異なる働きをする脳の部位(脳番地)ごとの活動性を評価する自己申告型の簡易脳個性検査です。
個々人の経験などに基づいた最も得意な脳番地、成長率が著しい脳番地、老化している脳番地などをスコア化し評価するものです。対象者の得手・不得手のほか、生活習慣の改善などに繋げるための情報を得ることが可能です。

SRI脳番地診断を用いて、全15回のグループワークの事前・事後の各脳番地スコアを比較し、DKエルダーシステム導入教室における脳の活動性の向上を促すプログラムとしての有効性について検証を試みました。

結果

その結果、介入前に比べて、介入後は「記憶・理解・伝達系」の3つの脳番地スコアが有意に増加しました。

考察

DKエルダーシステムを導入したグループワークを、カラオケルームにて展開することで、更なる成果が見られる結果となりました。今後は、機能性・安全性を考慮した店舗開発及び指導者の育成・確保、DKエルダーシステムの操作方法・運用方法等の課題を克服した実践的・発展的な展開となっていくことを期待しています。