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鶴見大学との共同研究

鶴見大学との共同研究

第一興商と鶴見大学先制医療研究センターの共同研究
継続的な歌唱によるストレスおよび口腔機能改善効果について評価

試験・検討内容

対 象 20歳以上の男女
被験者数 17名
試験方法 同じ被験者で歌唱期間と非歌唱期間を設け、それぞれの期間の前後で検査を実施した。(クロスオーバー試験)
試験品の用法 歌唱期間では、通信カラオケDAMを用いた歌唱(カラオケ)を週4回程度(1回につき1時間で5曲以上)行った。非歌唱期間は、上記歌唱を行わない期間とした。
評価項目 (1) 唾液量検査:安静時テスト
(2) 酸化ストレスマーカー:尿中8-OHdG
(3) アンケート調査:VASアンケート、POMS

鶴見大学歯学部前教授斎藤 一郎

① 唾液分泌量

唾液分泌の評価

結 果

唾液分泌に与える歌唱の効果の検討では安静時テストにおいて、歌唱群では唾液量が増加し、非歌唱群では唾液量は減少していた。

考 察

生命維持のために不可欠な口腔は、筋肉をはじめとする様々な組織で構成され、唾液を円滑に分泌させることから、口腔顎顔面のトレーニングとしての歌唱は口腔周囲や筋肉の維持、唾液分泌の亢進による健康増進に極めて有効であると思われる。

歌唱群では唾液量が増加し、非歌唱群では唾液量は減少していたことから歌唱による唾液分泌促進効果が明確になった。

② 酸化ストレスマーカーの変動

酸化ストレスの評価

結 果

尿中8-OHdGは、歌唱群では減少し、非歌唱群では増加していたことから歌唱の酸化ストレスに対する軽減効果が示唆された。

考 察

歌唱が酸化ストレスを抑えることで多くの疾患を予防し、老化を防ぐ可能性が示唆された。

尿中8-OHdG(酸化ストレスマーカー)は、歌唱群では減少し、非歌唱群では増加していたことから歌唱の酸化ストレスに対する軽減効果が示唆された。

③ アンケート調査 

試験結果(P0MS)

歌唱群では全ての項目で改善し、非歌唱群では全ての項目で悪化していた。

試験結果(VAS)

VASによる感情の評価では歌唱群の全てにおいて改善し、
特に、「楽しい」と「ほっとする」に関しては、
非歌唱群では悪化していたのに対し、歌唱群では改善していた。

結 果

自覚症状の解析により、結果として多くの項目で改善傾向にあることが確認された。

考 察

VASアンケートおよびPOMSで気分・感情状態が改善していたことより、ストレス軽減にも有効と考えられる。